# 気づいたらもう3月

# はじめに

え、もう3月ですか、まだ1月では、、、??というペースで日々が過ぎ去っていきます。
今週気になったことだとか、読んでいる本のことなど徒然なるままに書いていければと思っています。

目次

# 最近の読書から

月に少なくとも5冊くらいは本を読むようにしています。
ジャンルはバラバラで漫画も読むし、技術と全然関係がない本も読みます。

最近読んだ本の中に「FACTFULNESS」という本があります。
本屋でも平積みされているので、目にしたことがある人も多いでしょう。

この本を自分なりに一言でまとめるなら
「人間がいかに思い込みによって物事を見ているか、という事をデータによって明らかにしていく本」
と言ったところでしょうか。

著者は人間が見ている世界のあり方と、実際のデータに基づいた現実の世界のギャップに危機感を感じていて、そのギャップがどういったものでそれをどう埋めようとしているのか、という内容を中心に語っています。

著者は本書の中で、人間は本能的に
・ドラマチック
・悲劇的
に物事を見ようとすると指摘していて、それが実際の世界との乖離を生んでいると語っています。

翻って自分のことを考えてみると、世界の見方に限らず自分の身近な事ですら、
物事を正確に認識するということが如何にできていないかということに気付かされます。

この本はあくまで世界全体の問題についてが中心ではありますが、思い込みによって起こる悲劇であったり、 それに対応する考え方のきっかけも得られるので、一度読んでおいても損はないと思います。

# 課題の設定とレイヤー

最近会社でPM(プロジェクトマネージャー)のような仕事をすることが増えてきました。

そこで悩むことが課題をどのように設定して、自分や周りをどう動かしていくかということです。
課題を設定する場合にはそれがどのレイヤーで産まれたものなのかを意識する必要があると感じています。

例えば「会社の業績が昨年に比べると鈍化している」という問題(課題ではなく問題)があったとして、 それをエンジニアリングの力によって解決することを想定します。

その場合ざっと思いつくレイヤーを書き出すと以下のようなものがあるでしょうか。

・事業
・プロジェクト
・開発チーム
・個人 のようなものがあるでしょうか。

まずはその問題を事業上の「課題」として考えます。

事業←ここ
・プロジェクト
・開発チーム
・個人

それに対してどういった解決策を講じるか考えます。
ここで安易ではありますが、解決策として「新たな売り上げをあげるチャンネルを作り出し、売上を前年比200%にアップする」というものを設定してみましょう。
今度はそれをさらに下のレイヤーに落とし込んでいきます。

次に「新たな売り上げをあげるチャンネルを作り出し、売上を前年比200%にアップする」という「課題」を達成するためにプロジェクトチームを立ち上げたとします。

・事業
プロジェクト←ここ
・開発チーム
・個人

上のレイヤーで設定された「課題」に対しての解決策が、今度は下のレイヤーの「課題」にとって変わります。
そこで更にプロジェクトチームとしては「商材を他のセグメントにアピールする為のWebサイトを開発する」という解決策を考えたとします。

ただその場合当然その課題には、その上のレイヤーの課題が内包されています。
この場合は「会社の業績が昨年に比べると鈍化している為、改善したい」という事業上の「課題」です。

このようにして下のレイヤーで課題解決を考え始めた時に、大前提である「問題」や上のレイヤーの「課題」が抜け落ちると、みんなの見る方向がずれ始めます。

当初の目的である「売上アップ」というところではなく、 リニューアルする上での課題にフォーカスしてしまったり、技術選択に拘泥してしまったり。

当然サイトをリニューアルするという事も一つの「課題」ではありますが、 それによって達成したい「最終目的」がプロジェクトチームや、実際に動くエンジニアやデザイナーに共有されていないと、チームや各個人のベクトルがずれ始めます。

これを更に個人のタスクに落とし込んでいくとより見えづらくなっていきます。
最終的に個人の課題(タスク)になっている頃には事業上の「課題」は表からはあまり見えません。

・事業
・プロジェクト
・開発チーム
個人←ここ

一番本質的な問題や方向性を意識して「課題」を設定していくのが一番難しい部分であり、面白い部分だと考えながら最近は仕事をしています。

# 知識を吸収するタイミング

仕事をしていると今までの知識では到底太刀打ちができないような場面に遭遇しませんか? ちなみに自分は今でもしょっちゅう遭遇します。

先日も必要に迫られてある技術に関して調べ物をしてたんですが、調べながらきづいたのは
「あれ?これ自分は前に本で読んだことあるぞ」
ということでした。

気づいた瞬間はちょっとショックを受けました。 身についていなかったことを自覚させられた形です。

さて、そこで次に考えたのは
・新しい知識や技術を取り入れるのに一番最適なタイミングはいつだろうか?
ということでした。

自分としてはなるべく新しい技術には通じていたいし、どういうスキルセットの人ともある程度の話はできるようにしておきたい。
しかし当然無限に時間があるわけではないので、限界はあるわけです。

そう考えた時に知識を学ぶのにはどういう時が一番吸収率がいいのか、ということを改めて考えることにしてみました。

結論から言うと

必要かつその知識がないことで困る>>>必要はないけれど興味がある>興味はないけど必要である>>>>>必要もないし興味もない(みんな触っているからなんとなくのような場面)

という順番だと感じています。

特に「困った」かどうかが重要だと思っていて、仕事で求められた場合などは期限もシビアですし、必死に調べます。 外から強めのストレスがかかっている状態です。
スポンジがぎゅっと握られているようなイメージです。

そこで水を吸わせると当然一気に吸い込みます。

ただ常に困った状況を作り出すのも精神衛生上よくありません。
ですので、仕事ではなくて自分でなにか常にプロダクトを持っておく事は非常に有用だと思います。
仕事に比べればストレスもかかりづらいですし(その分サボってしまう確率もあがりますけど)、 なにより自発的に「必要」でかつ「困る」状況を作り出せます。

自分もこのblog以外にも環境改善のためであったり、自分自身から出てきたニーズをなるべく拾い上げるようにしています。

# おわりに

blog自体の機能もまだまだ整備しきれてませんが、blogに限らずプロダクトを作っていく2019年にしていきたいもんです。

それではまた。